2015年08月18日

トヨタ・コースター(LX ロングボディ29人乗り)

 仕事でレンタカーを借りました。
 今回はコレ。

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 トヨタ コースター(29人乗り)です。
 ……まあ、普通の人がディーラに行って「これのカタログと見積もりをください」っていうようなクルマではないですね。いちおうトヨタ店でプリウスとかハイエースといっしょに売ってるんですけど。
 ただ、キャンピングカーのベース、ミドルクラス以上では割と定番のベース車なわけで、これはこれでこっちのジャンルにいると普通の人よりは運転する機会もあるかもしれません。

 これは普通の2ナンバ登録のマイクロバスなので、最低でも中型免許が必要になります。ほとんどのコースターベースのキャンピングカーやバン登録の1ナンバーのものであれば、改正前の中型(8t限定)でも大丈夫。前者なら今の制度の普通免許でもOKです。

 わたしはいちおう免許制度が変わる前の大型免許を持っているので問題なく、それがゆえに公私ともに何度かマイクロバス自体は運転したことがあったんですね。
 といっても車種はコースターと日産のシビリアンだけなんですけど、以前に一度借りた日産シビリアンのガソリンエンジン車というのがこれがなかなかにひどい代物で、サファリのエンジンをそのまま積んでしまったおかげで重さに対してまったくパワーが足りておらず、さらに燃料だけはバカスカ食ってくれるというどうにもならんモノでした。MTならまだましだったかもしれませんが。
 ディーゼルのシビリアンはそれほどひどくはないです。というか、このクラスになると、シビリアンもコースターも運転しててどうかなんてのはたいして変わりません。外観がよりバスっぽいシビリアンのほうが好みかな、程度のもんです。

 ただ、この手のクルマはかなり長いこと作られていて、このコースターも今のモデルになったのが1991年ですから、もう30年近く経ってるわけですね。1991年ってR32スカイラインとか売ってた時代ですから。
 で、そうなるとどうなるかというと、けっこう細かく改良がおこなわれ、エンジンやミッションのバリエーションがかなり変わってくるわけです。
 中の装備なんかはナビが進化したりとかその程度なんですけどね。
 なので、以前乗ったコースターディーゼルとこれはある意味別物です。歴史の長い商用車だからこそ起こる面白さかもしれません。

 このコースターはけっこうやれた車体でしたが、以前に借りたときと大きな違いは、ミッションが6速になってたこと(前は確か4速だったかな)と、いわゆる排ガス浄化装置みたいなものがついてたことですかね。 
 ディーゼルエンジンの音も、昔の「ガラガラ」という音ではなく、町中のハイエースなんかでよく聴く「カラカラ」というちょっと高い音になっています……が、これがけっこううるさいんですよ。もうちょっと静かかと思ってたら、アクセルを踏んだ時の音がまず音が高いぶん耳障りなのと、外でアイドリング状態にしておくとかなり音が大きくて、少し住宅街っぽいところとかだとちょっとエンジンをかけっぱなしにしておくには気が引けます。

 ATが6速になったのは正直よくわからないんですけど、下り坂でシフトダウンしてもあんまりエンジンブレーキがかかる感じがしないのはなんでなんだろう。

 運転感覚はあんまり変わらないです。ロングボディなので相変わらず左折や左への車線変更に気を使いますが、まあ、その程度。慣れればたいしたことはありません。ミラーのカバー範囲が広いのと、基本的に箱型なので、「クルマが物理的に大きいのだ」ということさえ頭に叩き込んでおけば問題なし。これはシビリアンでも旧モデルでも変わらないんですけどね。キャブオーバというか、エンジンが運転席の下にあるタイプなので、でかいワンボックスみたいな感じで乗れます。日野・リエッセみたいなリアエンジンのバスだと、わりと右左折に普通車とは違った癖があるらしいので。乗ったことないですけど。
 ハンドルの位置がなんか変に遠くて、お盆の帰省ラッシュに巻き込まれたせいもあり、翌日は完全に筋肉痛になりました。これはしょうがないか。

 加速時は「バスにしては」こんなもんかなと。アクセルを踏むと、カラカラ音を室内に響かせながらじわっと加速していきます。この音はやっぱりけっこう耳障り。
 ただし、エンジンは運転席の下にあるわけなんで、運転していたわたしにはものすごくうるさく感じましたが、客席ではそうでもないのかも。
 それなりの坂道でも踏んでいけばストレスなく登れますので、よほどでもない限り登坂車線のお世話にはならないですみそうですが、この音を室内になるべく聞かせたくなければ、あまり踏み込まずに素直に登坂車線に逃げるべきでしょう。
 あと、足回りはけっこう柔らかく、このへんはいかにもバス。
 今回つづら折りのある山道を走ったのですが、やはり酔いやすい人は酔うみたいですね。
 キャンピングカーにするなら、少し強いサスにしたほうがいいかも。

 今回のレンタカーではじめて付いてたのが、このリアドア。

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 バンと幼稚園バス仕様には標準装備、それ以外にはオプションなんだそうですが(いくらのオプションなのかは知りません)、これは便利ですね。Dもそうですが、後ろが大きく開くってのは想像以上に便利です。
 キャンピングカーのベースとして考えると、ここにリアドアがあるとここに配置できるもののレイアウトが変わってきてしまいますが、シャワールームとかにするのであれば欲しいところかな。

 キャンピングカーのベースとして考えると、やっぱり広いってのはひとつの正義です。
 立って歩ける室内とこの広さがあれば、必要な装備を詰め込んで、普段乗らないサロンとかシャワールームみたいなのをつけることもできるんではないかな。(いい意味で)無駄なスペースを存分に作れるんではないかなと思います。
 今回のはロングボディでしたが、キャンピングカーのベースならショートでも十分かな。軽量化されてるぶん走りや燃費も多少ましになるでしょうし。ショートとはいえハイエースやミドルクラスのキャブコンよりも相当贅沢にスペースを使えるでしょうしね。
 反面、やっぱりこの車体の大きさは、普段使いはまず無理です。こんなものでコンビニやらスーパーによるのはかなり難儀します(今回もそれで結構苦労しました)。
 週末や長期旅行用として割り切る必要はありますが、それでよければマイクロバスベースはかなり使い勝手はよさそうです。
 ただ、排気量が大きいから当たり前なんでしょうけど、アイドリング時のエンジン音の大きさは少し気になるかもしれません。キャンピングカーの場合、どうしてもエアコンを稼働するために停車時にエンジンをかけっぱなしにすることも多いでしょうし、そうなると特に静かなところではちょっと音が気になるかも。
 このへんはガソリンエンジンのほうがまだ有利なところですね。
 とはいえ、この巨体を引っ張るにはやはりディーゼルのほうがパワーも燃費も有利なわけで、そのへんはまあ、トレードオフですね。
posted by TAKAMI Yui at 14:46| Comment(0) | 試乗