2017年02月14日

430セドリック 走りの実力

 で、いちおう調子の戻った430。
 パーツが寄せ集めなので本調子かどうかはわかりませんが。
 いちおうアクセルを踏み込むとエンジンが吹けるようになったので、ちょっとハイペース気味にいつものコース(?)を走ってみました。

 国産の市販車としては初となるターボチャージャー搭載により、パワー(と燃費)の向上をはかった、というのが歴史として語られるところですが、ターボとはいえどもそんなにブーストがかかっているわけではなく、ノンターボのL20Eと単純に馬力だけを比べると10馬力しか違いません(L20ETが145馬力、L20Eが135馬力)。
 ただし、この当時のL型としては最大だったL28Eも145馬力で、当時の2リッターを境に一気に高くなる税制を鑑みると、L28と同じ馬力が2リッターで得られるというのはものすごいことだったわけです。
 とはいえ当時、この430ターボのATは3速でしたから(後期になって4速になりました)、このへんは5MTのほうが有利だと思います。
 しかしそれだって145馬力ですからね。いまどきだったらそのへんの2リッターミニバンとかでも出てる数字です。
 で、車重はいろんな豪華装備を積み、今と違って軽量化素材ではなく鉄の塊みたいな車体ですから、車重は1440kg。それこそいまの2リッターミニバン並みです。

 ……というわけで、走らせてみると、今時の2リッターミニバン程度の加速力です。
 MTなので低いギアで引っ張れるのと、車体の重心そのものが低いので、さすがにミニバンよりはよく走りますが。

 そして当時の高級車では定番だったふわふわの足回りと、あまりに細い185R14タイヤでは、限界がとてつもなく低いので、コーナリングの限界なんてたかが知れているというか、ちょっとハイスピードでコーナーに入るとタイヤが鳴きだし、昔の刑事ドラマとかでよく見たような激しいロールが発生します。
 速く走るとかそういうクルマではないんですね。あたりまえなんですけど。
 そんなにどうしようもなく遅いわけではないんですが、ターボ車と聞いてイメージするトルク感もない、という感じですかね。
 ターボでこれだとノンターボのモデルとかはどんなもんなんだろう、と思ってしまったりもするわけですが。

 日産がターボを市販車につけるに際し、そんなことをしたら当時社会問題になっていた暴走族の暴走行為を助長するという運輸省に対して「これは走行性能のためじゃなくて燃費がよくなる、環境のためのものだ。だからスポーツカーじゃなくセドリック/グロリアという高級車につけるのだ」という名目で許可を得たというのはなんとなく有名な話ですが、今の時代小排気量でターボを付けたエコターボというのが結構普通に作られるようになっているわけで、「日産は環境を言い訳にしてターボを許可させた」というのはある種事実だと思うんですが、反面燃費向上のためというのもあながち嘘ではなかったんじゃないかなと思うんですよね。
 一応、高速道路でも一般道でも高いギアで走行できるぶん燃費はよくなるはずですし、トルクが下から出る分加速に使うアクセルの開度も少なくて済むはずです。排気量の小さい軽自動車よりも、リッターカーのほうが燃費がよくなるのと同じ理屈ですね。
 じゃあこの車燃費がいいのかというと……たぶんよくないですね。リッター5〜6キロくらいじゃないかなたぶん。ちゃんと計算したことないけど。
 ただこれ、エアレギュレータが故障してて常時2000回転近くで回ってるんで、それが一番の原因だと思います。
 これが解決すれば多少ましになると思いますが、エアレギュレータがないんだよなあ……。
 そのおかげでアイドリングの音もやたらやかましいのが困ったもんです。

 しかしなにより、ボディ剛性のなさはものすごいです。
 ピラーレスのハードトップなので当たり前なんですが、運転席の窓を開けて走っただけで明らかにボディがヤワくなった感じになります。
 完全に解放感との引き換えですねこれは。
 おそらくセダンだったらここまでにはならないでしょう。
 昔の(今もか)暴走族とかは、このクルマの屋根を切ってオープンカーにしてたりしてたみたいですが、それで人が3人も4人も乗って走ってたら段差超えた瞬間に折れるんじゃないかって気がします。
 まあこのへんは御愛嬌ですね。

 あと、フュエルダンパを取り払ったおかげで、燃料ポンプの音がとてつもなく大きくなりました。
 以前、故障した燃料ポンプを付けていた時とあまり変わらないときすらあります。
 特に信号待ちでアイドリングしてるときとかですね。
 ま、これはエアレギュレータの故障でアイドリングが高いんで、止まってるにもかかわらず高回転でエンジンを回してるからなんでしょうけど。

 まとめると、燃費も悪く、音もうるさく(これは部品が欠品なせいですが)、対して早くもなく、ボディ剛性もヤワなのがこの430セドリックターボのHTです。
 ……そんなクルマのどこがいいんだってことになるんですが、もうすべてがいいんだからしょうがない。わたしにとっちゃそんなことたいした問題じゃないんですよ。とにかくこの車のすべてがいいんだから仕方ありません。別に交通の流れに乗れないほど遅いわけでもなく、趣味車だから燃費が悪くても困らないし、うるさいのはまあちょっと困りますがそれは部品を変えれば(たぶん)直るわけなんで、一生維持していこう!と思うに十分なクルマです。
posted by TAKAMI Yui at 17:54| Comment(0) | 430セドリック
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