2013年03月25日

札幌出張鉄道の旅

 出張で北海道へ行ってきました。
 といっても、今回は車やバイクではなく、電車で。
 わたしは飛行機がダメなので、こういうときは基本電車なのですね。
 クルマで行ってもいいのですが、仕事で行くなら行き帰りの運転はあんまりしたくないなー、というのが正直なところ。

 行きの交通手段はこれ。

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 寝台特急「北斗星」です。

 別に新幹線とか特急乗り継ぎでもいいのですが、それだと東京を始発で出ても札幌に着くのが夜になってしまうのですね。
 そうなると、東京を夜に出て昼に札幌に着くこれが理想的です。
 もちろんパックになってる飛行機のツアーとかよりは全然高いのですが、それでもイメージされているほど高価ではありません。

 開放寝台(つまりまあ、個室になっていない寝台です)と個室ソロ(狭いですが個室になっているもの)とは、なぜか料金が同じなので、取れるなら絶対に個室ソロを取りたいところ。
 人気があるのですぐに売り切れてしまうのですが、今回は運よく最後の1つを押さえられました。
 まあ、春休みシーズンとはいえ平日ですからね。

 北斗星は2度目なのですが、最初も個室で、そのときはシーズンオフ中のシーズンオフだったのでほとんど人が乗ってなかったのですよね。
 今回はさすがに春休みなのでそれなりです。

 高速道路もそうなのですが、上野の駅から札幌までつながっている、というこの感じ、なんだかわくわくするんですよね。
 基本、鉄道の旅行って時間に縛られるので好きではないのですが、寝台列車はなにか特別です。
 まあ、もっとも寝台では、時間に縛られることもないからというのもありますけどね。

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 個室ソロってのはこんな感じの部屋です。

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 2畳くらいの部屋ですが、ちゃんと鍵がかかる個室なので、荷物を置きっぱなしにして寝ても安心できるし、プライベート空間なのでほぼカプセルホテルみたいなもの。
 ベッドはひとりが横になれるだけの大きさなので、Dのリアベッドとたいしてかわりません、というか、寝心地はそっくりです。

 わたしが泊まった(というのかな)部屋は6号車1番という部屋なのですが、ここがロビーカーというオープンスペースのすぐ横でして。

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 この写真だと誰もいませんが、ずーっとここで集団が酒盛りをしていて、その声がまるっと入ってくるのですよ。
 やかましくて仕方がない。
 まあそりゃ最後まで売れ残りますわなあ。
 個室であるぶんだけましですけど。

 北斗星の楽しみは、ひとつはもちろんそういった旅情感覚なのですが、もうひとつが食堂車。
 「グランシャリオ」という食堂車が連結されていて、ここで食事ができます。
 電車の中のレストランで食事ができる、っていうのがいいんですよ。

 普通に使うなら高価なコース料理を予約しておかないといけないのですが、コースの客がすべていなくなると「パブタイム」という、予約なしでも使える時間帯になります。
 これだと、一番高くても「ビーフシチューセット」の2500円ですから、まあ高いんですけど、記念に食べるならいいかなという感じ。

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 前回はハンバーグセット(2000円)を食べたので、今回はそのビーフシチューセットをいただきました。
 お値段はちょっと高いですが、普通においしいです。
 あと、ここの「アイスクリーム」は絶品です。

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 そんなこんなで、青函トンネルを通り(トンネル通過時には思いっきり寝てましたが)、北海道へ上陸。
 したら、本州ではもう春めいた景色なのに、びっくりするくらい雪が積もっています。
 いやー、北海道との気温差、すごいですね。

 で、仕事をして、翌日は特急と新幹線乗り継ぎで帰宅。
 これ、ぜんぶ指定席で取ったら北斗星と2000円くらいしか変わらなくなってしまい、時間はかかるものの余裕があるってことでいえば札幌発の北斗星でもよかったかな、という気も。
 札幌発の北斗星なら、17時頃に札幌を出て、朝の9時に上野に着きます。
 いちおうベッドなのでゆっくり寝られますしね。

 今回の手段は、まず札幌を13時17分に出る特急北斗14号、函館行きで函館まで。

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 函館で特急スーパー白鳥42号で新青森まで。

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 新青森から東北新幹線はやぶさで東京まで。

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 で、到着は夜の23時です。
 つまり、札幌を13時17分に出ないと、東京まで最終の新幹線には乗れません。
 いやー、時間かかりますね。北海道の規模の大きさを感じさせてくれます。
 東北新幹線は、特に新青森から仙台あたりまではトンネルばかりで、iPhoneやiPadの通信がしづらいのも欠点です。
 北斗星は太平洋沿岸を通るのでトンネルはほぼありません。
 そのかわり、通しで買う切符代が少し高くなります。

 しかしこの新幹線はやぶさって全席指定なのですが、ここに盛岡から指定券なしで乗ってきたと思しき若い6人組が乗ってきまして。
 わたしは一番前の2人がけの席の窓際に座っていたのですが、この6人組が勝手にわたしの左側3人がけの席2列を使ってるわけです。
 「車掌さんに聞いたら追加料金払えば大丈夫だった」とか云ってたので、たまたまここの2列が空いてたのでしょうねえ運悪く。
 で、まあこいつらが酒盛り初めて騒ぐ騒ぐ。
 こっちは眠いのにうるさくて仕方ないのですよ。まったくもう。
 結局東京駅までまったく寝られないままでした。
 もー。

 帰りはアレでしたが、鉄道でもやっぱり寝台はいいものですね。
 なんか時間の使い方とか、すごく優雅です。
posted by TAKAMI Yui at 16:51| Comment(0) | 旅行

2013年02月22日

小笠原諸島・父島ツーリング(7)

 その日はそのあとから海のほうのツアーを予約してありました。

 わたしは泳げないので、イルカといっしょに泳ぎましょう!みたいなのは興味がないのですが(そもそも水着も持っていかなかったくらいですから)、クジラやイルカは見てみたいし、なによりも小笠原の海をもっと近くで見てみたかったんですね。
 ツアー内容は、ドルフィンスイム・南島上陸・ホエールウオッチング・イルカウオッチング。
 わたしの目的は、自然が残る(と云われる)南島と、イルカ・クジラをこの目で見たい、というところでした。
 小さな釣り船のような船で、ツアー参加者は20人くらいだったでしょうか。

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 ほかにはいかにもな、朴訥そうな船長さんが船を操縦し、丸顔のひとと土屋圭市似のふたりのクルー。
 わたし以外はみんな泳ぐ人だったらしく、スイムスーツや水着を着ていないのはわたしだけ、みたいな状況でした。
 わたしの母親とおなじくらいなんじゃ?みたいな御年配のかたとかもいて、なかなか気合いがはいっております。

 いざ船が出てみると、水はきれいなのですが、けっこう波は高いです。

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 台風が沖合いにでているうえ、風もあってかなりうねりがあって、沖へ出れば出るほど、おがさわら丸のような大きな船なら気にならないようなうねりでも、はるかに小さなこの船はおもいっきり翻弄されてしまいます。
 揺れるというよりも、ほとんど「投げ出される」という状態。
 座ってても椅子から転げ落ちそうになるし、立って手すりに捕まってるほうがまだ安定するので、結局わたしはずっと立ってました(で、結果としてこれがよかったのですが、それはまた後にわかる話)。

 まずはクジラを見に行くというのでかなり沖合いのほうまでいくのですが、波はあまりに高く、ときどき船しずむんじゃないかなってくらいに揺られるので、船長さんも早々にあきらめたらしくけっきょくクジラは見られませんでした。
 そのまま再び父島のそばまで戻り、船上で食事をしましょうということになった……のですが、その時点で参加者の半分近くがへろへろで、戻してる人はいるわ倒れてるひとはいるわえらいことになってまして。
 後々で気づいたのですが、座っていると衝撃がダイレクトにくるんですけど、立っていると足のバネが揺れを軽減してくれるので、実は座ってるより立ってたほうがああいう状況では酔いづらいみたいです。
 実際、そのあと座って移動してみると、やっぱりちょっとづつ気分が悪くなる感じはしたので。
 もちろんたちっぱなしですから疲れますけどね。
 このあたりは入江みたいになってまして、海がすごく綺麗なんですよ。
 透明度がものすごくて、船の上から海の底がくっきり見えるくらい。

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 残念ながらクジラは見られず、南島へは波が高くて近づくことすらできず、今度はイルカを探そうということになり、父島近海を航行。
 やはり波は荒く、さらには小雨も降ってきてなかなかハードな状況です。
 わたしは島の景色を海から見られてよかったのですが、泳ぎたい人にはけっこうやきもきした航海だったのではないかな……などと。
 でも、海はすごく綺麗でしたし、海から見える父島もすごく綺麗だったので、個人的にはまったくもって満足でしたが。
 南島は波が高すぎて上陸できなかったのが唯一残念だった、という感じでしょうか。

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 あらためて見てみると、日本じゃないみたいな景色ですね。
 海の色が妙にカラフルになってますが、Photoshopで明るさコントラストの調整とシャープネスは行っているものの、色味は換えてません。ほんとにこんな感じに見えるんですよ。

 半面、イルカはなかなか見つからず、数時間ずっと荒波の上を航行していて、そろそろみんなのなかにあきらめムードが漂い、船長さんやクルーのひとの間にあせりの表情が見え隠れしはじめたころ、ふととおくにジャンプする魚影が!
 船長さんが全速力で船を走らせ、いってみると……そこにいたのはイルカの大群!
 華麗にジャンプするイルカのむれにおもわず歓声が上がり、それまでのなんとなく白けたかんじのムードも一変の大盛り上がり。

 これも雑誌とかの写真で見ればなんてことない一枚なのでしょうけれど、このときの感動たるやもう、筆舌に尽くしがたいのですよ!
 これもまた、体験するしかない感動、かもしれません。

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 ……と、ここでジャンプするイルカの写真でもあれば見事なものなのですけれど、さすがに猛烈に揺れる船内、わたしの写真技術では、ニコンD700の連射機能と手ぶれ防止機能をフルに使ってもそんな綺麗な絵はおさえられませんでした。

 で、わたしは船上から見たいだけでしたのでそれでよかったんですけど、ほかの参加者のひとは「ドルフィンスイム」といって、イルカといっしょに泳ぎたい!というようなあれなので、見るだけでは終わらないわけです。

 とはいえ、海は大荒れ、雨も降っていて高波に船が翻弄されるような状態ですから、「イルカさんと優雅に泳ぐ」みたいな、よく旅行代理店においてある南の島のパンフレットに載っている写真みたいなものは絶対無理。
 そのまま中止にするのかな?と思っていたのですけれど、船長さんの「泳ぐなら今だ!」という号令がかかり、丸顔さんと土屋さん(ちがうんですが)が慌てて準備をはじめ、わたし以外の全員がフィンをつけたりしております。
 おいおいマジかよと思っていると、船長さんの「今だいけー! 船の右側!」という合図とともに全員がいっせいに飛び込み、船の右側のイルカの群れのほうを水中からみて直後に大荒れの波間にみんなが浮かんできて、そのまま船はぐるりとその集団のところに戻ってみんなを回収するという……ドルフィンスイムってこういうのだっけ?というか、絵面的にはどうみても船が沈没して救助される人、みたいなものになっておりまして、個人的には心底やんなくてよかったなあと思ったのですが(すみません)。
 晴れていて、さらに海がおだやかなら、すごくきれいで楽しいんでしょうけどね……。
 どう見ても遭難救助か、なんとかヨットスクールのスパルタ教育にしかみえないというなかなかハードなドルフィンスイムでした。
 でも、きいてみたら水中からイルカは見られたみたいでしたから、やってみれば案外おもしろかったのかもしれません。

 港に戻り、さすがに一日揺れる船の上にいただけあってふらふらになりつつ、いちおうなにか食べようとおもって再び島寿司を持ち帰りで購入。
 なんだかんだでふらふらになりつつ、その夜もまたぐっすりと。
posted by TAKAMI Yui at 13:37| Comment(0) | 旅行

2013年02月18日

小笠原諸島・父島ツーリング(6)

 二日目。
 朝はちょっと早めに起きて、予約していた戦跡ツアーに備えます。
  準備をして民宿のまえで待っていると、迎えのワンボックス車がやってきました。
 板長さんという初老の男性が案内してくれるツアーで、ほかに参加者が2人、サブの案内人がもう1人の合計5人でのツアーになりました。

 父島と母島は、第二次大戦時にアメリカ軍とかなり激しい戦闘が行われた場所ですから、そこここに破壊された建物、防空壕、トーチカや砲台などが手付かずのまま残っています。
 神社とならぶもうひとつの大きな目的がこの戦跡を見ることでした。
 過去にこの国でどんなことがおきていたのかを知るためには、きれいに片付けられ観光地化された博物館ではなく、生の現場で見なければいけないと思っていたんです。

 ……で、この詳細については、山の中に数々残る戦争の跡がすべてを物語ります。
 これを実際に見ることで、実際にここで、わずか数十年前にあった出来事の一部でも垣間見ることができればという思いでしたが、これの重みみたいなものがほんの少しだけ伝わってきた気がしました。

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 ……が、これ、ほとんどが山の中にあるので、実質的に山歩きツアーなのですよ!
 クルマでちょろっと回ってここがあの跡ですね、じゃあつぎいきましょう、ではありません。
 リアルに山道を歩き、それも登山道のような整備された山道ではない、ほんとにジャングルのような山の中をひたすら歩き回るという、その実ものすごい過酷なツアーだったのです。ブンブンへの道みたいな。
 これが朝9時にはじまり、終わるのが16時で、休憩が2時間くらいかなあという。
 いやもう、すごいです。
 運動不足のからだに渇を入れるいちにち。長靴を貸してくれるのですが、それでも服は泥だらけになってしまいます。暑さとぬかるんだ道でやはり体力もつかいます。
 それでも、からっとした暑さなので、それほど汗だくになったりもせず、そういう意味での不快感がないのは救いかもしれません。

 でもですね、そういう山の中にある戦跡はもちろん、そのときどき、途中でこういう山を登ってこないと絶対に見られない景色にめぐり合うことができるんです。
 山道をずっと上ってきた疲れと、普通ではぜったいに見ることができない景色。
 これもまた、体感するしかない感動です。

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 そしてさいごに、関係者しか入れないという小笠原神社跡に連れていっていただけたのは、神社好きとしては大収穫でした。

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 道路脇のなんの目印もないようなところから入り、ものすごい山の中、それこそ道もないようなところにぽつんと石碑があるだけなのですが、かつてはこの場所が神社だったのだというのはある意味ですごく貴重です。
 個人では行けないらしく、翌日にそこを通ったら遮断棒があって通行できないようになっていました。

 それが終わり、宿まで送っていただいたあと。
 とにかく何か食べようと思って、佐藤商店という店で翌朝用のお弁当を買ったのですが、そのあとたまたま通りかかった宿の近くにある店で「サメバーガー」なるハンバーガーを発見しまして。

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 冗談抜きであのサメのようです。
 これは食べてみるしかないかなと購入し、おがさわら丸が見える公園(お気に入りの場所なんです)のベンチで食べてみました。
 うーん。
 普通の白身魚ですなあ。
 あっさりしていてけっこう美味しいです……が、ちょっと食べたらなんか異常におなかがへってきて、翌日に食べる予定だったお弁当も食べてしまいました。

 そんなこんなで夜。
 さすがに疲れもピークで、そのままぐっすりと眠れてしまいました。
posted by TAKAMI Yui at 17:53| Comment(0) | 旅行

2013年02月14日

小笠原諸島・父島ツーリング(5)

 と、その道路を走っているとき、ふと思い出したのですね。
 あ、そういえば船の中で会社から電話がはいってたけど眠いからとらなかったんだ、と。
 日付も変わってるしさすがに連絡しないとまずいかと思い、携帯電話をさがしてみると……ないんですな。
 大きい荷物の中にも鞄の中にも、カメラバッグの中にもない。
 路肩にバイクをとめて荷物をあらかた開けてみましたが、どこにもありません。
 船の中ではまちがいなく見ているから、家に忘れてきたとかっていうことはない……。
 もう真っ青ですよ。電話自体もそうですけど、電話帳に入ってるデータがどうにもこうにも……!

 ためしにiPhoneでじぶんの携帯電話に電話をかけてみると、「電源が切れているか電波が通じない……」のメッセージ。
 電池はほぼフル充電だったし、ここにくるまでに携帯電話が圏外になるようなところは通ってないから、途中で落としたっていうよりも可能性が高いのは……船の中だ!
 というわけであわててとんぼがえりして、おがさわら丸の受付事務所へ。
 携帯電話忘れちゃったみたいなんですけど、というと、親切にも清掃中の船内へいれてもらいました。
 携帯電話をおいたのは枕元の荷物置場しかないので、そこをさがすと……ない。
 これはまずい、ほんとに行方不明になったとするとどうしたらいいんだろうと思っていると、いっしょについてきていたおがさわら丸の人が「もう清掃が終わって忘れ物置き場にあるかも」というはなしになり、いっしょに歩いていくと……まさに清掃員のひとが船員さんにわたしの携帯電話を預けるところでした。
 もう、何度もあたまを下げて携帯電話を受け取りまして。
 いやー……ほんとに助かりました。

 でで。
 携帯電話に着信ありになっていたので履歴をみてみると、見たことのない市外局番。
 すぐにぴんときて折り返すと、案の定宿泊予定の民宿「がじゅまる」さんからでして。
 船がついてからしばらく経つのに来ないから連絡したとのことで、あわてて民宿にいってみると、玄関のよこにわたしあての紙が貼ってありまして、そこに「裏の母屋にいます」的なことが……。
 それにまったく気づかず、ご迷惑をおかけしてしまいましたが、無事にチェックインして荷物をおくことができました。
 部屋はちょっと狭い和室とベッドが2つある少し広い洋室の2部屋空き部屋があって、どっちでも好きなほうを使ってくださいといわれたので、畳のほうがおちつくかなと思い和室のほうを選びました(後にこの部屋、エアコンのリモコンに入っていた電池が切れていて使えないことがわかり、洋室に変えてもらいました)。

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 あとは趣味であり目的のひとつである神社へ立ち寄ったり(おそらく一般人が行ける、日本最南端の神社でしょう)。

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 そのまま島をまわる道路をジャイロで走ります。
 父島は大きく島の内側を一周する都道が走っていて、それに支線というかたちでそれぞれの目的地に行く道が出ています。
 大きく町並みがあるのは、おがさわら丸が入港する二見港があるあたりになるのですが、この二見港の近隣エリアは結構にぎやかで、三宅島の中心街とかよりも賑やかさは上かもしれません。
 宿泊施設や観光関係の施設、スーパーや食べ物屋などは基本的にここに固まっています。

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 ここを少しはなれると、海と山あいの急峻な道になってきますが、じつはそれでもドコモ・auともに携帯電話がまったく圏外になるというエリアはほとんどありませんでした。SBMはもってないのでわかりません。
 auでは一部さすがにデータ通信はちょっとできないところも出てくるものの、少なくともこの都道沿いのエリアカバー率は高いので、それでこまることはたぶんないんじゃないかな、と思います。
 また、よくいわれるように、この島はこの島独特の自然を守ろうという意識が非常に強く、都道脇から入れるようになっている登山道の入口とかにもこんなものがあったりします。

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 ガイドさん同伴でないと入れず、そのうえで入った人数を完全にカウントするシステムです。
 隔離された環境であるがゆえに守られているこの自然を、これからも守ろうという強い意志ですね。
 ただ、それをいたずらに立ち入りを規制するのではなく、見てもいいよ、でも見るならちゃんとガイドさんつけてちゃんとマナー守ってね、という姿勢なのがすごくいいなあと思うんですよね。

 と、そんな道路を気ままに走りつつ、とちゅう、景色がよさそうなところで止まって写真を撮ったりしていたのですが、中でもいちばん印象的だったのは、道端にある見晴らし台のようなところから見た、ほんとになんてことのないところからの景色でした。

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 上から見て、まわりがぜんぶ海なんです。
 持っていった12ミリ超広角のレンズでも、撮影しようとしてファインダを覗くと、明らかにじぶんがいま見ている景色とは別の景色になっちゃうんですよ。
 人間の視野というのは、およそ50ミリのレンズ相当だそうですから(だからカメラのレンズの標準は50ミリなんですね)、それよりもはるかに広角で切り取っているはずなのに!
 青い海と青い空、緑をたたえた小さな島、白い雲と、視野ぜんぶに広がる景色。
 自分の視野ってこんなに広かったんだ、っていうのをはじめて知ったような、どうやっても、カメラでは切り取れない景色でした。

 まだ島に到着して何時間もたっていませんが、このときに、この景色が見られただけでももうこの島にきた意味があった、とほんとうにおもったんです。
 あまりにもこの景色が印象的で、30分くらいそこでそれを見ていたとおもいます。
 写真や映像では伝えることができない、体感するしかない景色。

 んで、食べてみたかった島寿司をいただいて。

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 民宿に戻り、もっていったノートパソコンで仕事のいそぎのものメールに返信したりして、さすがに疲れが出てベッドに横になっていたのですが、父島はさすがにまだ真夏のような暑さです。
 先にも書いたように、部屋はここで和室から洋室に変わったのですが、窓からはおがさわら丸が見えて、こちらはこちらでいい部屋です。

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 それからなんとなく夜の町を走ってみたり。

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 ベッドに横になっていて、ときどきうとうとしたりもしていたら、いつのまにか寝込んでしまいました。
 やはり疲れていたのですね。
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2013年02月13日

小笠原諸島・父島ツーリング(4)

 そうこうしているうち、聟島をすぎて、父島の島影が近づいてきます。
 それをずっと眺めていたら、同じように外を眺めている人が多数。
 やっぱり気になるというか、感慨深いのでしょうね。
 25時間半っていったら、飛行機だったら地球の裏側まで行ける時間ですからね。

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 そのままおがさわら丸は二見港にすべりこみます。
 長い乗船でしたが、降りていく人は疲れた顔を見せず、みんな笑顔。
 それはそうですよね。
 こんな楽しそうな雰囲気にあてられたら、長い航海なんてなんでもありません。

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 完全に真夏の空気を感じる島に下船し、チッキにあずけた相棒をうけとりに。
 今回の相棒は、カブ90ではなくミニカージャイロです。

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 ジャイロを久しぶりにもちだしてきたのは、50ccなので小笠原までの運賃が往復7000円(90ccのカブだと14000円)ですむので、レンタバイクを借りたりレンタカーを借りたりするのと手間と費用があまりかわないことと、この子にも遠くの地を見せてあげたいとおもったことでした。
 あと荷物も、カブ以上にいっぱいつめますから、移動の際も不便はありません。。
 欠点は旅行というよりどうみても酒屋の配達にしかみえないことでしょうか。べつにいいのですけれど。
 このジャイロも、前は自宅近辺半径10キロくらいしか走ったことがないところへ、いきなり1000キロ近く離れた離島を走らされるとは思ってもみなかったでしょう。

 チッキからこれをうけとり、とりあえずおおきい荷物だけおろしてしまおうと思って宿へ。
 宿は、港の目の前にある「がじゅまる」さんです。
 食事サービスがない、素泊まりだけのプランしかなく、一泊4500円。
 なにより、無線LANがある(これがあればパソコンが使えますから)のと、部屋にテレビがないっていうのが気に入ってしまいました。
 部屋にテレビがあると、なにもやることがないときつい見ちゃうじゃないですか。
 なにもやることがなければ外でも散歩してくればいい、っていう感じのほうがいいかな、と。

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 けっきょくこの6日間まったくテレビも新聞もニュースも見なかったので、かえってきたらiPSの人が大騒ぎになってていったいこりゃなにごとだとおもいましたどうでもいいですけど。

 で、とりあえず移動につかわない荷物(着替えとか)だけ置かせてもらいたいなーとおもい、「がじゅまる」さんに寄ってみたのですが……だれもいません。
 何度呼んでもだれも出ないので、あれーと思いつつ、時間がもったいないので、とりあえずジャイロに荷物をつみっぱなしのまま走らせ、島の観光協会みたいなものをさがしてみることにしました。

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 というのも、今回はほんとうになんにも決めないできてしまっていましたから(さすがに6日もあけるとなると仕事があまりに忙しくて、その間にプランを練ることすらできなかったんです)、ツアーとかなにも申し込んでないんですね。
 とりあえず島の神社には行くとして、それ以外このままだとほんとうに二日間をのんびりとなにもせず過ごすだけになってしまうので(それも悪くないですが)、なにかやろうということで。

 どうしても参加してみたかったのは、小笠原で行われた戦争の跡が残るその痕跡が見られる戦跡のツアーと、島を海から見る船のツアーでした。
 水の中にもぐってドルフィンスイムとかはこわくてできないのですけれど、海から島をみたり、できれば南島へ上陸したりはしてみたいなと。
 戦跡は、もともとわたしはそういうのをみるのがすきなのもありますが、日本人として、この本土から1000キロ離れたこの島でなにが行われていたのかを見ておきたいという気持ちがありました。
 そこで、てきとうなツアーショップへいって戦跡ガイドとクルージングを申し込み。
 けっこうぎりぎりで、残り1人!とかっていうかんじでしたが、なんとかもぐりこめました。

 ツアーを申し込んでしまうとやることがないので、とりあえずそのまま島の道路を走ってみます。
 主要部を走る「湾岸道路」を走ると、そこから夜明山を登る「夜明道路」になりますが、ここがもうほんとに急坂!

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 夜明道路だけでなくて、この島の道路のほとんどがそうなのですけれど、山深いわりに道路を迂回させるスペースがないからか、かなり急峻な坂道を行き来することになります。
 わたしのジャイロは2ストローク49cc 5.3馬力というロースペック(?)で、さらに車体が重量級なうえ荷物もフル積載に近いので確かに相対的に非力なのですけれど、そうとはいえアクセル全開で時速20キロがやっと、というところですから、この急坂っぷりが伝わりますでしょうか。
 逆に下り坂では、エンジンオフでもメータが振りきれるくらいスピード出ますからね。
 徒歩はもちろん、自転車とかかなりたいへんだとおもいます。

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 からっと晴れ渡った空と誰もいない道路、南国のような植物の茂る山道とその脇から見える蒼い海、青い空。
 これはほんとに気持ちいいです。
 三宅島でもそれは感じましたが、こちらはより南国ですね。
 くるくると変わる景色は、三日間の間、ほんとうに走っているだけでもまったく飽きることがありませんでした。

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posted by TAKAMI Yui at 14:45| Comment(0) | 旅行