2012年05月12日

三菱・ミニキャブMiEV(1)

 ちょっと気になってたミニキャブMiEVに乗ることができました。

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 5月8日の日記にも書いたとおり、このミニキャブMiEV、電気自動車というモノの使われ方から逆算していくと、現状もっとも理想に近い(性能が使われ方に近い)電気自動車だと思います。

 いまのところ、電気自動車最大の欠点は、「インフラの整備とバッテリの限界による航続距離の短さ」です。
 普通の乗用コンパクトカーや乗用軽自動車では、ほとんどが近距離でも、ときどきは長距離に行きたくなるかもしれない。その「ときどき行きたくなるかもしれない」がネックで買えないってのは十二分に想定しうるケースだと思います。
 そこでコレは、なんせ商用のバンですから、コレ一台で全部こなそうって人はそんなに多くはないでしょう。あくまで近距離配送用、近所の足で、もう一台乗用にはクルマを持っている……そんな人がほとんどだと思います。
 そう考えるとこれはすごく理に適っています。

 グレードはまず大きくバッテり容量によって大きく2種類に分けられ、100キロ走行可能なものと150キロ走行可能なもの。
 それぞれグレードは「CD」の1グレードですが、その中に2人乗り、4人乗りの2種類があります。
 さらに、150キロ走行可能なものは、ここにハイルーフ・ロールーフが選べるので(100キロ走行可能なものはハイルーフのみ)、バリエーションとしては合計6バリエーションあることになります。
 100キロと150キロでは50万円の差額がありますが、補助金が150キロのほうが30万円弱多く出るので、実質的な差額は20万円ちょっとでしょうか。
 でも、このクルマの使い方なら、100キロで十分だと思います。
 メインカーとしても使いたいという人なら150キロを選んでおいたほうがいいでしょう。

 さて、このミニキャブMiEV、コンポーネントはそのままiMiEVです。
 iMiEVのガワ替え版ですから、システムなどもそのままそっくりおんなじ。

 そして、ボディはガソリンエンジンのミニキャブとそっくりおんなじ。
 軽バンとしての使い勝手は損なわれていません。

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 荷室も普通の軽バンと同等。もちろん350キロ積みです。
 唯一、置き場所がなくなって室内に追いやられてしまったスペアタイヤが邪魔なくらいでしょうか。
 といってもそんなに大きく出っ張ってるわけではないです。
 リアシートもペラペラの、いわゆる軽4ナンババン仕様です。
 折りたためばまっ平らになるので、キャンピングカー仕様にしても面白いかもしれないですね。

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 インパネは至ってシンプル。
 真ん中にスピードメータ、まわりのカラフルなのはパワーメータです。
 プリウスと同じで、現在どれくらいエネルギを使ってるのか、あるいは回生してるのかを目視できます。
 これにギアのインジケータ(実際にギアはないんですけど、まあ、便宜上そう呼びます)、残りの電気メータなどが備わります。
 これは確かiMiEVと同じなんではないかなあ。
 航続可能距離を表示するメータもあります。

 このメータが特徴的なものの、あとは基本普通の軽バンです。
 ウインドウもパワーウインドウなんてものはなく、くるくる手回しウインドウ。
 シンプル極まりないです。

 唯一、普通の軽バンには備わらないであろう装備がシートヒータ。
 これ、寒冷地仕様を選ぶとついてくるオプションなんですが、ガソリンエンジン車と違って電気自動車はヒータでもエネルギを使うため、このシートヒータは普通のヒータよりも電気を食わずに暖を取れる手段なんだそうです。

 ……想像以上に長くなりそうなので続く。
posted by TAKAMI Yui at 02:26| Comment(0) | 電気自動車

2012年05月08日

ミニキャブMiEV

 実は結構理にかなっているというか、なるほどなあと思ったのが三菱のミニキャブMiEV。
 EVのネガな要素はいまのところ消しようがないので、じゃあそのネガな要素をできる限り感じないところで活躍させましょう、という逆転の発想ですね。
 確かにこの手の軽バンなんてほとんど近距離配送。たとえば近所しか乗らないよって云ってコンパクトカーや軽自動車を買っても、やっぱりもしかしたら時には年に2回くらい長距離旅行に行きたくなるかもしれないし……みたいなことを考えるとどうしてもEVは買いづらい、みたいなところがあるんですけど、これに関してはほぼそれは考えなくていい、と。

 しかも今度、コレのトラック版が出るとかで、これはなかなかうまいこと考えたなあという気がします。
 農家においては軽トラックって近所の畑の行き来のほか、ちょっとした足代わりに使われることが非常に多いんですけど、じゃあそれで長距離配送とか長距離の旅行とかってのはほぼ考えなくていいんですね。
 夜中にコンセントにつないでおけば満充電になってて、仕事から帰ってきたら充電して、って使い方は確かに便利そうです。
 また、モータ走行のEVはガソリンエンジン以上のトルクが下から出るので、実は結構軽トラ向きなんではないかなと思うんですよね。

 EVの場合、バッテリを多く積むのでバッテリのヘタリが不安だったりもしますが、コレも農家の軽トラの場合、だいたい年間の走行距離なんて多くても3000キロとかなんですね。
 だから農家で使われていた軽トラだと、20年落ちなのに走行距離2万キロみたいな車体がゴロゴロしてるワケなんですけど。
 普通の乗用車が普通の使い方で年間1万キロ走ることを考えるとそれの3分の1です。
 だいたいバッテリが10万キロでヘタるとすると、30年でもまだ達成できません。
 当然その前に経年によるヘタリが先にくるでしょうけど、「カラまで使い切って充電する」使い方ではないので、そこまで急激にヘタリはしないでしょう、という気もします。
 EVは補助金が出て、それのおかげで安く買えるところはあるんですが、この補助金には所持期間の縛りがあって、その間は転売したりができないらしいんですが、軽トラは一度買えば10年とか普通に使われるので(走行距離が少ないからこそできる芸当ですね)、そんなこと考える必要もありません。

 しかも値段は補助金入れて150万円。普通の軽トラに比べてちょっと高いですが、グレードの高い軽トラを買うことを考えるとそれほど差額はありません(サンバーのSCとかだと130万円近くになりましたから)。
 割といいことづくめなんですけど、それに家に充電ポイントの設置で何十万円がかかるんで、このあたりの折衷ですかね。

 あと、よく云われる「深夜充電だといくらで済む」ってヤツも結構難しいところで、深夜に安い料金で電気を使うにはそういう契約をしなきゃいけないんですけど、この契約って深夜が安くなるかわりに昼間の電気料金が高くなるんですよ。
 だから、ほんとに夜しか家にいない人ならいいけど、そんなん独身の勤め人くらいのもので、農家のひととかじゃないよなって気はします。

 だから、EVの試乗記には、「深夜充電ならいくらで済む」だけじゃなくて、昼間の充電料金も書いてほしいんですよほんとは。そっちのほうが重要なんではないかなあ。ディーラに聴けば教えてくれるのかな。

 まあ、電気が足りなくなったら日産か三菱のディーラへ行って充電してくればいまのところはタダですけど。めんどくさいわなあ。
posted by TAKAMI Yui at 13:43| Comment(0) | 電気自動車

2012年04月10日

電気自動車

 電気自動車って結構興味がありまして。
 なんせ、以前に電動原付であるパッソルを買って持ってたくらいですから、この手のものは大好きなんですよ。
 パッソルは航続距離が短すぎて、近所の足にしても使い物になりませんでしたが。

 電気自動車には、以前に三菱のiMiEVと、日産リーフ両方に試乗させてもらったことがありまして。
 両方ともトルクがすごくて、「想像してた以上に走るなあ」というのが第一印象でした。
 走らせてしまえば普通の乗用車と変わりません。
 エンジン音がしないだけ静か、なんてことも云われますし、それは事実だと思うんですが、最近のクルマはそれこそ先日のBRZや86みたいに意図的にエンジン音を聴かせるようにでもなってなければ結構静かですからね、そのへんはあまり気になりません。
 唯一、加速するときに「キュイーン」という電車みたいな音がかすかにするかな、くらいの差です。

 5人(iMiEVは4人)が乗れて、荷物もちゃんと詰めるし、乗用車と走行感覚はなにも変わらない、となればまったく使用に問題はありません。
 政府の補助金を入れると値段も現実的なものになってきます。まあ、アシ車として考えるとやっぱりちょっと高いんですが、それはまあ、未来への投資、という感じなんでしょうか。

 ただ、やはり一番の問題は航続距離です。
 リーフの場合、ディーラの人の話では、だいたい連続走行距離100キロ程度だそう。
 近所だけの買い物車としてはそれで十分ですが、ちょっと遠野りしようとすると、結構面倒なことになります。

 100キロということは、一度満充電から無充電で往復できる距離は50キロ。
 これが「足」として使える最低距離で、そこから先は充電スタンドがあるところさえ見つかれば、どんどん先まで行ける計算になります。

 たとえば都内で充電スタンドを検索すると、「お、けっこうあるじゃん」って思うと思うんですよ。
 でも、よく見てみると、そのほとんどは日産と三菱のディーラなんですね。
 それのどこが問題なの?というと……ディーラがやってない夜間はまったく充電できない、ってコトです。
 ほか、役所や各会社なんかがやってるようなものも、深夜やもしかしたら年末年始、ゴールデンウイークには使えなくなってしまうかもしれません。
 24時間やってそうな充電ポイントになると、高速道路のSAとか、あるいはタイムズなんかがやってる数少ない駐車場ポイントに限られてきちゃうんですよね。

 たとえば、深夜に70キロ離れたところまで行ったと。
 そこにあるはずの充電ポイントがなんらかの原因で使えなかった。
 そうしたらもう帰れないわけですな。
 高速道路のSAを頼るんであれば、充電するために高速道路に乗るとか、そんなバカバカしいことが必要になるかも。
 あるいは、100Vケーブルを常に持ち歩いておいて、そうなったらどっか親切な人に充電させてもらうしかありません。

 なんで今は、ほんとに「近所プラスアルファ」の感じなんですよね。
 もちろん、現実的にはそこここにちゃんと充電ポイントがあるんでしょうから大丈夫なようにはできてるんでしょうけど、常に電池切れの不安と闘いながらクルマを運転するってのはあんまり精神衛生上よろしくないです。

 もちろんこれからどんどんポイントは増えていくんでしょうけど、電気自動車が普及しないとポイントが増えない、ポイントが増えないから電気自動車が増えない、という堂々巡り、ってのが現状なんじゃないかなって気がします。
 しかも、プリウスのプラグインハイブリッドは充電システムに日産や三菱の仕様とは互換性がないらしいので、トヨタディーラは使えない……という、もうなにがなにやら、って感じですね。

 これって航続距離を延ばせば済む問題ではなくて、一度の航続距離が延びたって、100キロ以内で充電しなきゃいけないのが200キロになるだけで根本的な問題はまったく解決してないわけですから、もう「充電ポイントを増やす」しかないのかな、と。

 あと、一回の急速充電で30分(実際には15分くらい?)かかるってのも、何気につらいところかなあ。
 ガソリンスタンドで給油するだけなら5分で済むわけですからね。
 高速道路で連続走行するときを考えれば、充電ポイントがあるSAとかではまんべんなく充電しておきたいところですが、そうするとそのたびに10分。
 これ、結構なロスなんじゃないかなあ。こればっかりはどうしようもないんでしょうけど。

 まあ、ちょっとの試乗だとわからないことも多いんで、近いうちにレンタカーで一日借りて乗ってみようかな、と思ってはおります。
posted by TAKAMI Yui at 12:43| Comment(0) | 電気自動車